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The Beginning of a Story

 

ジャズピアニストの小曽根真さんのラジオ番組を、高校生の時ずっと聞いていました。小曽根さんが、その番組の中で最後に1曲、今日はこんな感じといって即興するのですが、毎回驚きと感動の連続だったのを覚えています。

 

 

"まだジャズという物がどんなものか分からなかったので、即興というのは五線紙にオタマジャクシを日記のように瞬間で書き上げて弾いているのだと思っていました。
それで早速、五線紙を買って来てオタマジャクシを書こうと思ったのですが一向に書けず。
それから作曲をしたいという気持ちが日に日に増して行きました。
ジャズの本やCDを沢山買って聞いてみたものの、曲自体にはそんなに興味がわかず、作曲(その頃は即興イコール作曲という認識です)をどうしたら出来るようになるかに興味が集中しました。

"高校を卒業して2年目、渋っていた親から大学で音楽を専攻しても良い権利を勝ち取りました。早速、クラシックピアノ、理論、ソルフェージュを習って大学ではクラシックの音楽を勉強しました。


そこで初めて作曲には文章のように形式があり、作者の言いたい重要なキーワードがある事を学びました。このことは今後の自分の音楽を作って行く指針になっています。


ジャズでもラテン音楽でも自分の言いたい重要なフレーズを際出させる(際立たせる)為に形式を作って展開させています。たかが8小節のソロフレーズでもこの考え方が今も生きています。
運良く大学でクラシックの作曲が学べたのですが、やっぱりやりたかったのは、高校生の時ラジオ番組で聞いた<今日はこんな感じといって即興された音楽>だったので、大学に入ってしばらくしてからジャズピアノを習いにいきました。

 

樽栄嘉哉
May, 2011